2010年6月10日木曜日

07年度卒業生の三上が近況報告を送ってくれたので、
下記に掲載します。




2007年度卒業生の三上仁志です。

現役生とOBの皆さん、お久しぶりです。

以下は私が卒業後に企業に入社し、大学院に進学するまでのお話です(知っている方は読み流して下さい)。

私は大学卒業後、自動車部品メーカーに入社しました。

会社の規模としては、従業員数3000人、資本金4億円程度の会社で、丁度中企業と大企業の間位の会社でした。

会社での配属は経理、担当業務は主に決算書の作成でしたが、仕事を覚える為と言う事もあり様々な業務を経験しました。個人的な感覚としては、中小企業では浅く広い知識が要求され、専門の分野(例えば税法であるとか)を身に付けると言うよりは、会社としてのサイクルを回すような業務、例えば決算書を作成する為に他部門との調整を行ったり、総務や法務の仕事の補助も行います。反対に、大企業ほど(親会社の人などを見ていると)専門的な知識を部分的に追究してゆく傾向がある様に思います(税法の専門になる等)。

また、経営に関しては、外資については分かりませんが、日本の会社では、経営は共通語と言うよりも肌で感じる物と言う気風が強く、ある意味でのGeneralist性やDedicationが要求されます。

その様な環境の中で、私は元々Specialist思考が強かった事もあり、まだ年齢的に若い内に何かを掘り下げたい、専門性を身に付けたいと言う希望を持つ様になり、また、その方が自らの商品価値を高める事が出来ると考えました。

そこで、元々の興味対象であった言語教育を専門として志し、今年度の4月より名古屋大学国際開発学研究科国際コミュニケーション専攻(DICOM)に進学しました。

DICOMの特徴は、コンピュータを用いた言語研究・教育(特に英語)に強く、言語学と言語教育をバランス良く学ぶ事が出来る点にあります。

現在の私の研究はコアイメージを中心とした言語教育についてです。コアイメージとは、単語や言語が持っている中心概念をイメージとして伝える教授法の事です(NHK教育の英会話番組等で見る事が出来ます)。

また、狭い意味での研究対象はコアイメージの研究ですが、現在の研究関心はモチベーション形成、認知意味論など多岐に渡っており、少人数の大学院と言う事も手伝い、日々各教授より助言を頂いております。

開発経済から会社、言語教育までのたどり着いた経緯を一言で説明する事は難しいので(もし詳しく知りたければ、飲んだ時にでも聞いて下さい)、散文的な話となってしまいましたが、黒川研卒業生の一つのサンプルケースでした。




三上君、原稿ありがとう。

確かに、一度就職してから進学したケースは、
うちで初めてですね。