2011年2月6日日曜日

Dublinに交換留学中のB2中森がメッセージを送ってくれたので、
掲載します。


HPをご覧の皆様、はじめまして。
来年度から黒川先生のゼミに所属致します、B2の中森未来と申します。現在、交換留学でアイルランドのダブリンに来ており、先生よりご提案がありましたので、この場をお借りして近況報告をさせて頂くことになりました。よろしければお読み下さい。

私がダブリンに来てから、5ヶ月が過ぎました。
こちらは気候も安定しており、とても住みやすい環境となっています。ですが去る12月、ヨーロッパを襲った大寒波により、数十年ぶりとも言える多量の積雪がありました。降雪への対応に慣れていないアイルランドでは、交通網が乱れ、校内も混乱し、結果として数日間緊急の休講さわぎに陥りました。異常気象が世界全土に広がっているのだと、身をもって実感できました。こちらには、地域を問わず様々な国から留学生がやって来ています。前期に履修したコミュニケーションの授業では、ヨーロッパ圏内から短期で来る学生、アフリカの企業から派遣されたエンジニア、日本のアニメが好きな中国人など、国も立場も違う人々と、互いの文化・風習について語り合うことができました。日本の文化については、簡単に説明できる程度に勉強したつもりだったのですが、自分が当たり前だと思っていることについて「なぜ?」と聞かれると、返答に困ってしまうこともしばしばありました。日本にいると見落としてしまいがちな小さな習慣も、外国の人にとってはとても奇妙だったり、興味深かったりするようです。

ゼミでは、主に途上国について学んでいくことになりますが、海外のみに焦点を当てるのではなく、自分の国についても自ら知識を深めていく必要があるのだと感じました。また、来月に行われる、聖パトリックスを称えた大規模なパレードに日本人学生も参加できることになり、最近その準備が始まりました。聖パトリックスとは、アイルランドにキリスト教を布教した守護聖人として人々から親しまれている人です。日本人は国際的グループに参加し、インド人やアフリカ人の人々と一緒にパレードすることになりました。ここで面白く感じたのは、キリスト教の、はたまた有名な大聖堂の名前にもなっているような聖パトリックスのお祭りに、仏教徒やヒンドゥー教徒も気軽に参加できるということです。国際化が進むにつれ、このイベントの開催目的にも次第に変化が生じていったのかなと思いました。

財政悪化で公的資金が投入されたり、EU・IMFが緊急支援を打ち出したり、かと思いきや今度は政権交代かと騒がれているアイルランドですが、そのうち帰国する立場からだと客観的に見ることができ、なかなか面白いものがあります。ただ、近年の経済不況で深刻化しているホームレス問題は、なんとかいい方向に向かってくれたらいいなと思いました。

最後に、黒川ゼミの皆様へ
留学のため少しスタートが遅れてしまいますが、帰国後はどうぞご指導のほど宜しくお願い致します。



以上です。
 
中森さん、引き続き頑張ってください。
今しかできないことばっかりやってください。