アイルランドにexchangeのB3中森が、
下記のメッセージを送ってくれたので、掲載します。
こんにちは、ダブリン留学中のB3中森です。
この3-4月の様子について、近況報告をさせて頂きます。
3月に東北地方で発生した大地震・津波、それによって引き起こされた原発問題は、ここアイルランドでも大きく報じられました。メディアは繰り返し津波の映像を流したり、原発の様子について言及したりと、毎日、日本(福島)の名前を耳にするようになりました。
私自身2007年に地元の柏崎市で起きた中越沖地震・柏崎刈羽原発の事故を経験したこともあり、胸の締め付けられる思いでニュースを見ていました。
休み明けに登校すると、先生も生徒も「実家は大丈夫だったか」と日本人学生を気遣って、温かい言葉をかけてくれました。それと同時に、メディアによって流される情報に差異があったこともあり、日本政府が原発に関する情報を完全に公開していないのではないかと、熱心に質問してくる学生もいました。
同月22日には、大学にある学生交流センターの主催で、学内での募金活動が行われました。この活動は、交流センターに軽食を準備して、訪れた学生に善意の募金をしてもらうというもので、一日で約30万円が集まりました。
この時、数人の日本人学生とともに募金箱を持って学内を歩いてまわったのですが、こちらでは募金活動を行う際、すれ違う人々に積極的に“Do you have any spare charge?”とはっきり尋ねるのが普通なのだと、アイリッシュの学生から指導を受けました。それが主流なのだそうです。
この活動とは別に、地震発生から現在に至るまで、アイルランドの各種団体が定期的に街頭での募金活動を行っています。Facebookでイベントが立ち上がり、SNSを活用した情報の拡散により協力者を増やしていくという仕組みも出来上がっています。
地震発生に伴って、イベント前の11日、本部が聖パトリック大聖堂にて追悼イベントを開催して下さいました。日本大使館の方々や、ダブリン市内に住む日本人、留学生など多くの人々が集まり、被災地に祈りを捧げました。
また、17日夜には、テンプルバーのライブハウスにてチャリティーコンサートが開かれました。
これら“Experience Japan”に関連した活動によって集められた募金は、日本支援を目的として作られたアイルランドの口座を通して、日本へ送られます。地震発生から一週間ほど経つと海外メディアの目はリビア状勢へと切り換わっていきましたが、今でも多くの人々が日本に祈りをささげながら行動を起こしていることは確かです。
最後に、この文章を読んでいる皆様が、どうぞご無事に過ごすことができますようお祈りしております。
長文失礼いたしました。