夏休みに後輩たちを連れてバンコックを訪問してくれた
B4の森尻が、旅行記をまとめてくれました。
新鮮な発見が克明に描かれており、とにかく凄いボリュームです。
今後、うちの研究室から現場に出る人にも役立つ仕上がりだと思います。
森尻君、貴重な資料提供をありがとう。
タイ旅行日記 森尻唯心
1日目
7時に起床、9時55分高崎駅発のアザレア号で12時55分に成田空港着。
しばらく広い空港内をぐるぐると見学した。その後2時30分ごろ安徳君と合流、中国東方航空522便にチェックイン。
腹が減ったので成田空港ロビー内の天丼屋で遅い昼食をとる。その後トイレを済ませてゲートをパス。喫煙所で火を貸してくれと言ったら、アメリカ人がマッチを箱でくれた。オクラホマ州から来てるらしい。ありがたい。
その後飛行機に搭乗、中国東方航空なので中国語と英語だらけだったが、日本発着便は日本語音声放送も流れるようである。機内食は意外にも小さいがウナギのかば焼きだった。
味はちょっと骨っぽかった。
上海に到着、どこへ行ったらいいのかわからないので日本人らしき人についていったらなんとかなった。
成田空港と対応の違いが面白い。乗り継ぎ審査でパスポートを投げてよこすのはどうなのだろうか。
メルボルン行の前の便が遅れていたようでゲート前に大量の人がいたが、その後無事に搭乗。機内では眠かったのですぐ寝た。
起きたらバンコクに着いていた。税関をなんとか見つけ、事前に手配しておいたパンダバスの送迎に合流し、恐ろしくスムーズにノボテルバンコックプルンチットへ。チェックインの時に「デポジット~!」と言われてクレジットカードを見せろと言われた。意味がよくわからなかったが保険というかサービスの担保のようなものらしい。
ボーイさんにチップを渡すと喜んでくれた。100バーツも渡してしまったがあとで調べてみたら相場の5倍だったらしい。その後疲れていたのですぐ就寝。
2日目
ホテルの部屋からの風景
8時に集合だったが僕が起きれなかったので9時に朝食をとった。本当に申し訳ありません。
ビュッフュ形式でいろいろな食べ物がありとても豪華に思えた。チャーハンを食べてみたが非常に美味しい。
ホテルの部屋はきれいで新しかった。すごくいいホテルである。
その後10時ごろにBTSを使い、サイアームパラゴンという巨大ショッピングセンターに行った。BTSの乗り方は日本と同じように切符を買って改札を通るだけなのだが、切符を入れて改札が開いてから閉まるまでの速度が異常に速く、腰を挟まれてとても痛かった。注意が必要である。また、硬貨でしか切符が買えないので両替してもらう必要がある。
サイアーム駅はホテルのあるプルンチット駅から2駅なので近い。頑張れば歩いていけそうでもある。サイアームパラゴンは非常に大きなショッピングモールで、高崎のイオンモールの2倍から3倍の規模があるのではないだろうか。一階まるごとフードコートだったり地下に水族館があったりと1日ではとても回りきれそうにない。バーバリーやコーチなど有名なブランドショップも非常に多い一方で、スーパーや軽食のお店なども充実しており、休日に遊びに来るには楽しいところだと思う。
一通りぐるぐる回った後、近くのバンコクカルチャーセンターに行った。日本のアニメキャラクターのようなコスプレをしている人を何人も見かけた。日本のアニメもタイでは人気があるようである。中は現代アート作品を販売するお店や、タイの工芸品などを売るお店もあった。7階から最上階は美術館になっており、入場は荷物を預けるロッカー以外は無料のようである。無料だが写真を撮ってはダメなようなのでじっくり観察してきた。仏教文化を現代風にアレンジしたものや、日本の文化を取り入れた作品などもあり非常に興味深い。
美術館から出てみると1階でダースベイダーとストームトルーパーのトークショーのようなものをやっていた。よく意味がわからなかった。その後サイアームパラゴンに戻り、シーフードレストランで食事をした。英語がうまく喋れず店員が喋った言葉をリピートしていたら料理がいくつか出てきた。トムヤンクンは辛かったがビールが進むので素晴らしかった。チャーハンはものすごく美味しかった。これもビールによく合う。
その後BTSに乗り夜8時ごろにホテルに到着。夜12時ごろ就寝。
3日目
8時ごろに起きて朝ごはん食べてBTSモーチット駅近くのウィークエンドマーケットへ。
スリがいる!と地球の歩き方に書いてあったのでパスポートはホテルにおいていくことにした。(本当は外国人旅行者はパスポートの携帯が必要)
昨日と変わらずBTSプルンチット駅はホテルの目の前なので非常に便利である。
モーチット方面へ20分くらいで終点のモーチット駅に到着。駅を出るとすぐに大きな公園があった。駅の入り口からすでに屋台が並んで飲み物や怪しいヘッドフォンなどを売っている。ウィークエンドマーケットは公園を抜けるのが近いようなので公園を歩いたのだが、日影でタバコを吸っている半裸のおじさんや観光客、ベンチに座ってラジオを聴いている警備員風の男性、などいろいろな人がいて面白い。公園を抜けるとすぐにあたり一面屋台でいっぱいであった。何かを揚げた香ばしい匂いや、酸っぱい匂い、何かの腐敗臭、ゴムの匂いなどが混ざり合ってよくわからない香りと熱気で満ちていた。地球の歩き方によれば無規則に並んでいるようなウィークエンドマーケットも場所によって食べ物屋台ゾーン、Tシャツなど服の屋台ゾーン、小物などお土産ゾーンなどに分かれているらしい。恐らく公園側から入ったので今は小物ゾーンにいるのだろうと推測し、膨大に連なる屋台や店舗を見ながら歩く。本当に暑いので(体感33度くらい)飲み物屋さんも一定間隔である。
10バーツでミネラルウォーターを買った。しばらく歩くと屋根のある建物の中に店舗がたくさん入っていることに気が付く、建物に入ってみるとこれまた様々な種類のお店が軒を連ねている。あまり衛生的でないのかアンモニア臭がして目が染みた。ゾウさんの小物入れがかわいかったので購入。100バーツ。高いのか安いのかよくわからない。建物を通り抜けて向かいの通りに出ると同じような小物ゾーンのなかにチラホラとTシャツなどのお店が出てきた。Tシャツはポールスミスやラルフローレンのポロシャツなど有名ブランドのロゴが描いてあるものが100バーツ~200バーツほどで売っていた。あまりにも安すぎるので怪しい。ラルフローレンが大量に売っているお店を覗いてみると店の奥で大量のラルフローレンのシャツがビニールに包まれて積まれていた。ものすごい在庫数である。
他にもアラレちゃんのTシャツ(著作権などは不明)が200バーツで売っていたり、なかなかカワイイ絵がプリントされているTシャツが100バーツで売っていたりとものすごく安い。金銭感覚が狂いそうである。何枚かTシャツを購入した。
革製品のオシャレなお店の中で日本語で話しながら物色する人たちを見た。負けじと僕らも日本語でしゃべっていたらおじさんに話しかけられた。福島から来ているらしい。軽く世間話をしてお別れ。
駅の方角だと思う方向にあるいていくと、だんだん周りが食べ物屋台だらけになっていく。
屋台ではご飯やスープのほかにも謎の揚げ物や野菜炒めなども売られている。とてもおいしそうなのだが、屋台で何かを食べた白人男性が嘔吐しているのを目撃したのであまり食べる気にはなれなかった。みんな買い物して持ち物が多いので一度ホテルに戻って荷物を置いてチットロム駅へ。
ルンピニー公園という大きい公園があるそうなので行ってみることになった。チットロム駅を出てまっすぐ南下すると見えてくるらしいのだがなかなか歩きだと遠く、だんだん暗くなってしまったので帰ることに。帰り道にあったレストランがたくさんある綺麗な建物で夜ご飯をたべる。野菜炒め&ご飯を注文。135バーツ。安い!しかもおいしい!胡椒が実のまま入っていて辛くて面白かった。その後ホテルに戻って自由行動。僕はコンビニでビールをとカップラーメンを買って部屋で飲んで寝る。
4日目
少し遅めの朝食を済ませ、タクシーに乗りワットプラケオへ。
5人なので2台に分けた(ホテルのロビーの人は1台でいけるよ、と言っていたが)のでタクシーの会計は各車で行うことに。僕の乗った方では、車内で途中、運転手さんが暑いネ~みたいなしぐさをしながらタオルを取り出し、何食わぬ顔でメーターにタオルをかけて料金表示を隠していた。結局ワットプラケオに到着してみると300バーツと言われた。吹っ掛けられているとは思ったがなんだか怖かったので払った。もう一台の方は400バーツとられたらしい。
タクシーの座席についていた表
あとからホテルに戻って本を地球の歩き方を読んでみると市内の中心部からワットプラケオまで相場は100バーツもいかないと本には書いてあった。言葉の重要性を強く感じる。
ワットプラケオはどこも金色に輝いていて綺麗な場所であった。入場料は400バーツ。結構高い。
正式名称は「ワット・プラシーラッタナサーサダーラーム」で、ワットプラケオは通称らしい。エメラルドの仏(プラケオ)が安置されているとのことである。
外からでもよく見える金色の巨大な塔や、膨大な面積に描かれている壁画が印象的であった。あとものすごく広い。晴れていてちょっと暑かったので汗だくである。
次に巨大な涅槃像が有名なワットポーに向かう。ワットプラケオから徒歩で1キロほどである。地図がよくわからないので新聞を売っているお兄さんに道を聞くと親切に教えてくれた。
ワットポーに到着、入場料100バーツ。敷地の北に観光名所が集中しているらしく僕たちが入ってきた南側(西側?)はあまり人がいなかった。
ずっと座ってたタイのお坊さん
ぐるっと回って北側に到着してみると、また料金所があった。またもや100バーツとられそうになったので最初に入場したときの半券を見せたら通してくれた。(僕は半券をなくしたのでまた100バーツはらった)
北側の入り口を抜けると無料で冷たいミネラルウォーターを一人一本ずつ配っていた。ずっと歩きで汗だくだったのでとてもうれしい。少し休憩して、いよいよ巨大涅槃像のある建物に入る。観光客でごった返しており、いろいろな人種の人がいろいろな言葉でしゃべっていた。入り口で露出の高い服装の人は布(無料)を巻くよう注意されるようである。布が結構かわいいので売っていたら買って帰りたいと思った。
涅槃像は予想以上に大きく、足から頭までは約50メートルあるらしい。実際に見てみると本当にすごい。実際、お台場のガンダムの2倍以上の大きさである。足の裏にも非常に繊細に模様が描かれており綺麗であった。タイの人は足の裏を汚い場所として避けるそうだが、これはどういった意図で足の裏に綺麗な模様を描いたのだろうか。気になる点である。
ワットポーを見終わった時点で昼過ぎであったので昼食にしようかとも思ったがみんなおなかが減ってないようなのでそのままワットアルンへの船に乗るために近くの船着き場へ徒歩で移動。
船着き場はかなり波で揺れる
船着き場ではたくさんの外国人観光客がいたので、たぶんこれだろうと思い船に乗ってみるとよくわからない場所に。どうやら路線バスのように船着き場をまわる船のようである。
船着き場の職員の人にワットアルンに行くにはどれに乗ればいいのかと聞くと、次の船に乗ればいいとのことなので大勢の人にもみくちゃにされながら乗る。
ここで意思疎通がうまくいっておらず僕と竹内君はそのまま船に残り、残りの3人はワットポーの船着き場で降りるという事態に。本当に申し訳ありませんでした。
気が付いたころにはかなり離れており、ワットポー近くの船着き場に引き返してみたが3人が見つからなかったのでとりあえずタクシーでホテルに帰ることに。帰りは200バーツと言われた。行きよりちょっと安くなったし、焦っていたのでもうその言い値で払った。
ホテルに戻ってなんとか別れた3人に連絡しようとするが、海外だからか携帯電話がなかなか通じない。スカイプの電話を使ってみるとすんなり高橋君に電話がつながりホテルのロビーで合流。3人はワットアルンで待っていたそうで、本当に申し訳ありませんでした。
恐ろしく疲れていたのでホテルのビュッフェで夜ご飯を食べてビール飲んで眠る。
5日目
今日はまえまえからパンダバスに頼んでおいたアユタヤツアーである。朝6時40分にホテルのロビーに迎えに来てくれるので早起きする。昨日ビール飲まなければよかったと後悔した。ちなみにこのアユタヤ観光ツアー料金はランチ・送迎付き2000バーツ。
インターコンチネンタル・バンコクの前がパンダバスの各方面ツアーの集合場所になっていて、ホテルからそこへ一旦集合し、そこから各ツアーに分かれて車に乗り込むというシステムである。インターコンチネンタル・バンコクの前にぞろぞろとパンダバスの関係者らしき人が車を停めているが大丈夫なのだろうか。僕らの車は早々に人が集まったようですぐにアユタヤへ向けて出発した。
ガイドさんはタイの方だが日本語が上手でジョークもお手の物である。アユタヤの歴史について少し教えてもらいながら50分ほど高速道路に乗るとアユタヤに到着した。
ワットマハタートに到着し、歴史について教えてもらいながら有名な木の根っこに埋まった仏像を見る。これは歴史の教科書に載っていた気がする。
ビルマとの戦争で仏像や建物は破壊されてしまったが、そのまま残ったものを保存しているのだそうだ。バンコク市内のお寺のようなものではなくほぼ遺跡のようである。
次はワットプラシーサンペット、ここでは3つの大きなアユタヤ王のお墓が印象的である。ここも戦争によって仏像などもワットマハタートのように破壊されてしまったのだそうだ。
アユタヤ王のお墓は周りの貴族のお墓に比べてひと際大きく、白く改修されている。ガイドさんによると世界遺産なのだそうだ。遺跡内を周っている途中で雨が降ってきてしまい、一眼レフが壊れるかと思って泣きそうになる。濡れたが案外大丈夫だった。
次はワットヤイチャイモンコン、ここでは雨もかなり降ってきていたのでパンダバスで傘を貸してくれた。ここはストリートファイター2のサガットステージ背景で有名な涅槃像がある。
ひとしきり眺めたあとワットポーほどではないが5メートルはあるかと思われる仏像を眺めたり塔に登ったりした。塔は階段が急なうえに雨でぬれているので滑りやすく、怖かった。また、ワットヤイチャイモンコンのお坊さんが太鼓を叩いていたのだが、叩き方が僕の宗派で葬式を行う時に行う鐘の叩き方と同じであった。なにか理由があるのだろうか。
その後はアユタヤ日本人町跡地へ。跡地とはいうものの、思ったよりもかなり立派な敷地と建物である。小さな資料館という感じ。これはタイ政府が維持管理しているのだろうか。かなり日本語の解説もしっかりしており、日本人が監修していることがうかがえる。
その後チャオプラヤー川をめざし30分ほど車で移動。大きな船に乗ってチャオプラヤー川を南下してバンコクに到着する予定である。
船に乗り込むための港では小さな寺院があり、となりにトタンでできた廃墟のような家が立ち並んでいた。今も人が住んでいるのかよくわからないが煙が出ていたり犬がうろうろしていたのでもしかしたら住んでいるのかもしれない。水辺に限って犬がそこらじゅうで寝ているのはなぜだろうか。
船内ではすでにビュッフェ形式の料理が並んでいた。カレーとチャーハンをもりもり食べた。野菜炒めも食べた。どれもこれも美味しかった。小さい豚カツみたいな料理もあったが、あれもタイ料理なのだろうか。あと僕だけビールを飲んだ。お金は自分で払ったのだけども、やはり昼間からビールを飲むのは背徳感がある。シンハビールは日本のビールに比べても同じくらい美味しいと思う。
川をゆっくり南下しながら外の風景を2時間ほど眺めた。バンコクには多くのビルが立ち並んでいるが、アユタヤはしばらく田園風景と田舎町が広がっている。ぼーっとしながら色々なことを考えていたらいつの間にか終点のバンコク・リバーサイドシティに到着していた。外はあいにくの雨であった。リバーサイドシティはオシャレだったが土産物屋さんに行く関係でほぼ素通り。待っていたパンダバスのバスに乗り込み、バンコク市内のお土産物屋さんに行く。宝石を作っているのを見学し、その後完成品の宝石の商談という流れであった。宝石だけでなく革製品(エイの財布、ベルトなど)も多々あった。宝石は安いもので1000バーツ前後、高いものは際限なく高いのだと思う。
商談の場では日本語を話せるスーツをビシッと着た店員さん(たぶんタイの人)がフランクに話しかけてきた。お金があまりないのだが、せっかく来たのだからなんか安いのありませんか、とのことを伝えると小さい宝石を出してきてくれた。イエローなんとかとか聞きなれない宝石だったがカワイイから買った。700バーツ。その後ホテルまでパンダバスが送ってくれて1日の予定が終了。ホテルに着いたのは午後6時ごろだった。高橋君と竹内君はニューハーフショーを見に行った。大丈夫だろうか。
2、3日禁煙していたがさっきタバコが吸いたくなったのでコンビニで買いに行った。ついでにビールも買った。おつまみにソラ豆を揚げたやつも買った。完璧な布陣なので全部飲んだらすぐ寝れそう。
欲を言えば焼酎も飲みたい。
6日目
今日は1日フリーということにした。ずっと団体行動だったので各自好きな場所に行けるようにした。フットワークが軽くなったことで問題が起こらないか心配だったが結果的には無事に予定通り進行した。
僕は高橋君とMBKに行った。9月1日に行ったバンコクカルチャーセンターの向かい側にあるショッピングセンターである。
サイアームパラゴンやセントラルといった割と「高級デパート」という感じではなく、広い建物内だがほぼ個人の出店場所で占められており、ウィークエンドマーケットの露店街が中に入ったような雰囲気。
混沌としており、なんでもかんでも売っている。有名ブランドのロゴが入ったTシャツやポロシャツが200バーツで売られていた。こうもどこもかしこも偽物を売っているとパチモン商品の巨大な卸し市場が存在するのではないか思うのだがこれも研究の対象にならないだろうか。昼は1階の「おいしいラーメン」というラーメン屋さんで食べた。スタンダードな醤油ラーメンだった。学食みたいな感じである。80バーツ。他にトムヤンクンラーメンを頼んでみたが、トムヤンクンに麺がそのまま入っているようなものだった。日本の感覚でラーメンだと思って食べると期待を裏切られると思うが、これはこれでアリではないかとも思う。100バーツ。
MBKを一番上まで探索し終えて、BTSスタジアム駅からシーロム通りに向かう。
BTSシーロム駅を出ると、ちょうど雨が降ってきた。ものすごい勢いなのでシーロム駅にくっついているショッピングセンターに入り一階でコーヒーを飲んで休憩する。コーヒーはたしか80バーツだった。スタバが85バーツだったのでこのくらいはするのかなあとは思うが、屋台のご飯やレストランの食事の値段などを考えると、コーヒー一杯の値段としては高いと思う。
雨がやまないので出店していた日本の100円ショップSELIAで傘を買う。こっちでは45バーツ均一のようだ。傘の2倍するコーヒー・・・
屋台が多いそうだが歩いてもあまり屋台がない。どうやら夜にたくさん出店するようである。シーロムヴィレッジという観光客用のお土産屋さん街に入って歩くが人はまばらで観光客も少なかった。中東系の人がベンツのSクラスで乗り付け、ルイヴィトンのバッグがたくさん並んでいるお店に入って行った。遠くから見ていると店員さんが鏡を横にずらして秘密の部屋に中東系の人を招き入れていた。秘密の取引のようでドキドキした。
手ごろな値段のお土産屋さんに入ってハンドメイドのポーチや財布などを買った。店員さんは愛想がよく英語でいろいろ説明してくれて親切だった。思ったよりちょっと高かったが。
シーロムヴィレッジに歩いてくる前にマッサージ店をいくつも通り過ぎたが女性店員の客引きがすごかった。僕と高橋君が歩いていると店から出てきておいでおいでをする。
その後内山さんとの約束の時間があるのでトゥクトゥクに乗ってサイアームまで戻った。トゥクトゥクでは交渉してみようと思い、はじめ150バーツと言われたので100バーツにしてくれと言ったら125バーツにしてくれた。これでもかなり高い方だと思うがあまり渋っても怖いのでやめておいた。
みんなでホテルからプロンポン駅へ向けて出発。プルンチット→ナーナー→プロンポン
割と近い。プロンポン駅から100メートルほど歩いてキッチン新潟に到着。
店内は日本人が多いようであった。内山さんが少ししてからいらっしゃったので3階の予約席へ上がった。内山さんのお知り合いの日本人の方のお話や、日本語を教えているタイ人の方などからタイの生活、宗教観など非常に内容の濃い有益なお話を聞くことができた。
少し酔っぱらいながらプルンチットに帰り、買ってあったビールを2本飲み、寝る。
7日目
今日はチェックアウトをしなければならないので早く起きて荷物をまとめる。
かなりバタバタしてしまい、前日にやっておけばよかったと後悔する。自分のなおすべき点の1つである。
朝食を食べ、荷物をもってフロントに行った。チェックインしたとき荷物を運んでくれたボーイさんが世話を焼いてくれて荷物をあずかってくれたり、空港まで行くタクシーの手配までしてくれた。
前日に黒川先生からオフィスの場所を教えていただいたのでタクシーに乗り込み行く。
この前と同じように2台で行こうと思ったのだがホテルのボーイさんが1台でいけますよと言っていたので1台に5人乗って行った。今回のタクシーはちゃんとメーターが付いていてとても安く済んだ。50バーツくらい。300バーツもふっかけられていたのがばからしくなった。
先生の会社のオフィスは綺麗で、様々なデザインに関する資料や見本が置いてあり、ここでビジネスをしているんだなあと思うとドキドキした。
ちょうど社長の田淵さんがいらっしゃったのでお話を聞き、さらに昼ごはんまでごちそうになってしまった。貴重なお話を聞けて私たちにとっての財産になったと思う。
そのあとは夜7時にホテルに集合ということにして各自自由行動。僕は高橋君たちとタイ式マッサージを受けに行った。おばちゃんがやってくれたのだが握力が強く、僕よりも力が強いのではないだろうか。さらにプロレス技のような体勢で背中の筋肉を伸ばすなどかなり痛かったが終わった後は体がスッキリしたような気がする。
その後トンローのZudrangma Records という日本人の人がやっているレコード屋さんに行った。ずっと気になっていたタイの民族音楽ルクトゥンのアナログレコードを収集して販売しているお店だった。
日本人の方と少しおしゃべりをして、いろいろなレコードを視聴させてもらった。ルクトゥンやタイ・ファンクなど非常に興味深い音楽のCDとレコードを購入した。
その後ホテルのロビーでみんなと集合し、帰りの飛行機のためにスワンナムプーム空港へ。
空港なので中東系の人や白人、黒人いろいろな人がいろいろな言葉で相談したり掲示板を見たりしている。空港外の喫煙スペースには灰皿がなかったので携帯灰皿を使っていたらフランス人に話しかけられて「マナーがいいね」みたいなことを言われた。
大分時間に余裕があるので空港ロビーにあったファミリーマートでサンドイッチを購入。
飛行機にチェックインするときに非常に厳重にチェックされた。靴も脱げと言われた。麻薬対策だろうか。日本よりも厳重である。
その後免税店でドイトンのスカーフを買ったりビールを買って飲んだりしていた。スワンナムプーム空港の発着ロビーは宇宙船みたいでかっこいい。宇宙船ギャラクティカとかに出てきそうである。
タイの時間で午後1時ごろ、飛行機に搭乗し、眠かったので眠る。
午後3時ごろ、気持ち悪くて目が覚める。変な汗も出てきた。気持ち悪いのでトイレで吐いてしまった。どうやら空港で食べたサンドイッチに当たったのではないかと思う。
経由地点の中国についても気持ち悪さは収まらず、水を飲んでもすぐ吐いてしまう。
熱もあるようでフラフラする。しかもクレジットカードが見当たらない。
飛行機に搭乗しても機内食を食べる気にならず断った。ずっと寝ていたら成田空港に到着。
空港でスーツケースを受け取るときに麻薬捜査犬をつれた空港職員の人がチェックをしていた。税関で税金がかかるものがないか記入した後入国審査も通り日本に到着。
クレジットカード会社に電話した後、高崎に帰らないといけないので高崎駅までのバスのチケットを買う。運よく20分後に出発だったのでほとんど待たずに乗ることができた。
バスの中でもずっと眠っていたら高崎に着くころにはだいぶよくなった。
念のために医者に行くことにする。体調を崩したのが最終日で不幸中の幸いであった。
一緒に行ったメンバーには迷惑を多々かけたと思うが万事順調にスケジュールが進んだと思う。
またいずれタイには訪れたいと思う。