1期生の下島君が、下記のメッセージを送ってくれました。
下島君、次のステップに向けて、頑張ってください。
月末にお会いする時には、懐かしいものが食べられるといいね。
黒川研究室の皆様、こんにちは。
第一期生の下島と申します。
先日参加させて頂いたOB会にてお会いした方もいらっしゃるかと思いますが、
今回は、メッセージを寄稿する機会を頂きましたので、近況報告をさせて頂きたいと思います。
私は高経を卒業後、IT系企業にプログラマとして就職し、主にモバイル系アプリケーションの開発に携わることになりました。
就職当時のスキルはどうだったかというと、黒川研ではWebサイトの構築などをしていたものの、プログラミングに関しては全く素人だったので、研修期間中に習得するしかないという状況でした。
ただ、研修も一人で何とかするわけではなく、同期や先輩方の力をお借りしつつ、徐々にステップアップし、ものづくりができるようになっていけるようになっていたため、過度に不安になるようなことがありませんでした。
企業規模としてはそれほど大きくはなかったのですが、技術力とワンストップサービスを売りにしていたため、関わらせて頂く案件の規模が非常に大きく、自分達で作ったものが雑誌や新聞に取り上げられたり、新発売になる端末にプリインストールされていたりするのを実際に目にした時の感動は忘れることができません。
また、新発売になる携帯端末をテストの関係から事前に触れることができたのも役得です。
(ただ、次々に新端末が来るので目移りしてしまって、個人端末を買い替えるタイミングを逃してしまうのですが…)
華やかな面のみをお伝えしてしまいましたが、実際の作業はとても地味だと思います。自社コンテンツで無い限り、自社名が出ることは殆どないため、本当に裏方というイメージです。
勤務面で言うと、IT業界は案件やプロジェクト毎にアサインされ、それぞれの役割の人が稼動することになるため、プロジェクトがない時期は定時退社も可能なのですが、納品間近になると終電帰りや最悪、休日出勤といったことも発生します。
また、プロジェクトが短期とは限らないため、深夜残業がデフォルトになる場合もあります。
全てのIT系が同じ状況であるとは限りませんが、IT系を就職のターゲットにされる現役生もいるかと思いますので、何かの参考になればと思い、少し厳しい面についてもお伝えしておきたいと思いました。
■最後に
就職活動をするにあたり、当時黒川先生が仰っていた言葉があります。
それは、以下の2点です。
・戦略的に生きる。
・市場価値を高める。
今も仰っているかもしれません。
現役生の皆さんもこれから就職すると、研修を受け、実務に出て行くと思います。仕事のできる先輩の後ろ姿を見て必死に追いつこうとし、数年後には会社内でできることが増え、徐々に責任のある仕事を任せてもらえるようになると思います。
そういった生活の中で気をつけなければいけないことは、必死になればなるほど、自分の視野が狭くなっていくことです。最悪、会社が自分の世界の全てになってしまうかもしれません。そういうときには、上記の言葉を思い出してください。
自分の本当にやりたいことは何なのかについて再考し、社会全体の中で自分はどういう位置にいるのかを問い直して下さい。
そうすることで、生活や人生をより楽しいものにできると思います。
私は、2月末に現在の会社を退職し、自分のやりたいことに向かって、新しくスタートを切りました。現役生の皆さんも、自分のやりたいことの実現に向けて、頑張っていってください。
■B2のみなさんへ
まだゼミ活動が始まっていないということで、色々不安に思うことがあると思います。卒業してかなり時間が立ちますが、黒川先生の攻略法みたいなものは全くわかりません。(笑)研究活動中に叱られることも多々ありましたが、そういう場合、原因はこちら側にあるので、自分の行動を見直してみてください。
・気乗りがしない等の理由で手を抜いていなかったか
・「もうこの位でいいや」と自分の中で限界を作らなかったか
先生とは経験も知識も差があるので、できないことは仕方がないと思います。(今の私がやってもそうだと思います。)しかし、「なぜ先生はそこまで求めるのか」、「自分は思いつかなかったのに、先生が思いついた差は何なのか」など、理由について考える癖をつけてください。これを突き詰めていくと、よりゼミ活動が楽しくなると思います。
私達、第一期の頃よりもよりアクティブな研究活動になっているはずです。
またとない経験ができるはずです。頑張ってください。
以上です。
またOB会等でお会いできる日を楽しみにしております。