2012年6月8日金曜日


インターン中の村上から、下記のメッセージをもらいました。

掲載します。





 Sawadees ka!


バンコクでインターンをやらせていただいております。OBの村上です。

 朝の風景

 BTS(スカイトレインの駅)。




朝の8時、夕方の6時の2回、国歌が流れます。国歌が流れると、静止しなければならないので、朝のラッシュアワーにもSTOP.! 日本だったら反発がありそうですね。

駅から会社までの道路。

 朝食の屋台が並んでいます。サンドイッチ、おかゆ、麺、フルーツ、コーヒー・・・・など。

 私は朝はだいたい、いつも同じ店で同じ注文をするので、先に店員さんに注文を言われたり、店の前に立っただけで、作ってくれるようになりました。






Made in Japan??

 「オニツカタイガー」という靴のブランドを知っていますか?

 日本製で高価なのにタイではとても人気があるそうです。私は初めに名前を聞いた時に、怪しいなあと思ったんですが、実際にありました!

 「オニツカタイガー」とは1949年に鬼塚商会がバスケットシューズの製造販売からスタートさせた企業だそうです。現在は「株式会社アシックス」に社名を変更しています。映画「KILL BILL」の主人公が履いて人気になったそうです。


 他にも日本製の「ミニスカ」というブランドが人気だそうですが、確認できませんでした。



工場見学

先日、会社の方にチョンブリ県のアマナコン工業団地にある機械製造工場に連れて行っていただきました。


アマナコン工業団地の特徴。

BOI第2ゾーン(法人所得税5年間免税、輸出向け製品に関わる輸入関税の免税1年、等)

電気・水道・排水・通信等工場を稼動するのに必要十分なインフラが整備されている。

工業団地周辺に11か所の排水システムを設置(水量の対応能力は1億立方メートル)

1つの町として機能(生活する施設が完備)

7割が日系企業・製造業

自動車部品関連企業が多い
工業団地から一時間圏内に自動車メーカーが集積している


以上のようにアマタナコン工業団地は企業としてだけでなく、生活の場としての機能も設備された工業団地です。

 工場では、ラインの見学をさせていただいたのですが、以前、ゼミの時に先生に見せていただいたものととても近いものでした。帽子の色で役職分けをしたり、製品の不良品率をグラフにしたりしていました。


日本とは異なり、日本ではあらかじめ個数を決めてから部品を製造するのに対し、タイでは製造できるだけ作るとのことでした。また、もしも、ラインを全て日本人にした場合、人数は5人減りますが、人件費は社会保険などを含めた場合、タイ人:日本人=1:8くらいになるのではないかとのことでした。


 リーダーは男性のみでラインは男性女性の両方が働いていたのですが、社長はラインを全て女性にしたいと思っているとのことでした。まだ、設立して1年の工場なので試用期間中の社員の方が多くいらっしゃいました。また、10年以上日本に滞在していた方など日本語に堪能な方が数名いらっしゃって、その人達助けがとても大きいとおっしゃっていました。


設立してまだ日が浅い工場ですが、とてもうまくいっているそうです。


「KAIZEN」






Thai suksa(タイバンコク研究会)

 京都大学アジアアフリカ研究のバンコク事務所で行われたタイバンコク研究会に行ってきました。





発表はベトナムの農村研究と1920年代のバンコクの公共事業に関するものでした。参加者は14名で、企業に勤めておられる方、タイの大学に通っている方など、さまざまな方がいらしていました。

ベトナム農村研究は考古学、農学、女性学・・など様々な観点から約20年間村を研究しているそうです。

 ここでは地方にできた工場が地域の農村社会とうまく融合しており、東南アジアの80%を占める農民が市場経済と関わるとてもよいモデルになるとのことでした。





また、バンコクの公共事業に関する論文では、タイならではのハードルがあるため、自分の考えをそのまま発表できないというのがあり、研究の難しさを感じました。


 なかなか、タイにいるとこういったアカデミックな環境に触れる機会があまりないのでとても面白い経験でした。