2011年10月12日水曜日

タイ国では、アユタヤ県などの洪水被害が深刻になっています。

アユタヤは、チャオプラヤ川に面する地域で、
バンコックの上流に位置します。
通常、雨季の被害は上流の地域から出てくるので、
今後バンコックへの被害も拡大する可能性があります。

アユタヤには、遺跡だけではなく重要な工業団地も多くあるわけすが、
一昨日には、ついに重要なサイトがあるロジャナ工業団地にも
被害が及んでしまいました。
操業停止はともかく、機材に影響が出なければいいのですが。


チャオプラヤの増水は、
雨季の激しい降雨、
満潮時の海からの逆流、
生活排水の増加、
開発によるバンコック都内の運河の埋め立て、
などの組み合わせによるものだといわれています。


雨季にこんな光景が見られるのは、当たり前の国なのですが、
今年は工業部門への影響もしっかり出てきてしまうことになります。






右が川に浮かんでいるボートのピア、左が川沿いの通路。
乾季には、浮いているピアが4mぐらい下がります。


尚、FAOとUNICEFのオフィスは川に面しており、
写真から300mぐらい進んだところにあります。
UNIDOのオフィスもこのエリアで、
チャオプラヤにつながる運河にも面していますが、
もう少し内陸にあります。